09.6.7「 神様との約束 」
創世記6:13-22
:13そこで、神はノアに仰せられた。「すべての肉なるものの終わりが、わたしの前に来ている。地は、彼らのゆえに、暴虐で満ちているからだ。それで今わたしは、彼らを地とともに滅ぼそうとしている。
:14 あなたは自分のために、ゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟に部屋を作り、内と外とを木のやにで塗りなさい。
:15 それを次のようにして造りなさい。箱舟の長さは三百キュビト。その幅は五十キュビト。その高さは三十キュビト。
:16 箱舟に天窓を作り、上部から一キュビト以内にそれを仕上げなさい。また、箱舟の戸口をその側面に設け、一階と二階と三階にそれを作りなさい。
:17 わたしは今、いのちの息あるすべての肉なるものを、天の下から滅ぼすために、地上の大水、大洪水を起こそうとしている。地上のすべてのものは死に絶えなければならない。
:18 しかし、わたしは、あなたと契約を結ぼう。あなたは、あなたの息子たち、あなたの妻、それにあなたの息子たちの妻といっしょに箱舟にはいりなさい。
:19またすべての生き物、すべての肉なるものの中から、それぞれ二匹ずつ箱舟に連れて入り、あなたといっしょに生き残るようにしなさい。それらは、雄と雌でなければならない。
:20また、各種類の鳥、各種類の動物、各種類の地をはうものすべてのうち、それぞれ二匹ずつが、生き残るために、あなたのところに来なければならない。
:21あなたは、食べられるあらゆる食糧を取って、自分のところに集め、あなたとそれらの動物の食物としなさい。」
:22ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行なった。
序)ノアの箱舟・・・
ノアの箱舟というと、どのような船を思い浮かべられるでしょうか。
実際のノアの箱舟はこんな形だったようです。(作った模型をみせて)
どうですか?千分の1です。細長いですよね。造ってみると、思ったより長細かったですね。
これで、本当に嵐の中で浮かんでいられたのかな?と思いますが、長細いかたちに意味があるのです。
この箱舟をよく調べると、色々なところに神様の愛の計画を見ることができます。
今朝は、ノアの箱舟を通して神様との約束を教えられていきたいと思います。
1.計画はいつも完全です。
:14 あなたは自分のために、ゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟に部屋を作り、内と外とを木のやにで塗りなさい。
:15 それを次のようにして造りなさい。箱舟の長さは三百キュビト。その幅は五十キュビト。その高さは三十キュビト。
:16 箱舟に天窓を作り、上部から一キュビト以内にそれを仕上げなさい。また、箱舟の戸口をその側面に設け、一階と二階と三階にそれを作りなさい。
さて、神様はノアにいいました。口語訳はこうです。
:14 あなたは、いとすぎの木で箱舟を造り、箱舟の中にへやを設け、アスファルトでそのうちそとを塗りなさい。:15 その造り方は次のとおりである。すなわち箱舟の長さは三百キュビト、幅は五十キュビト、高さは三十キュビトとし、:16 箱舟に屋根を造り、上へ一キュビトにそれを仕上げ、また箱舟の戸口をその横に設けて、一階と二階と三階のある箱舟を造りなさい。
さあ、これはとても興味深いところです。
みなさん、ノアの箱舟は特別な船です。どうしてですか?
それは、神様が材料を選んだ船だからです。そして、神様が設計されたからです。
世界で神様が設計された船は、このノアの箱舟だけですね。
だからこそ、この船には神様の知恵と恵みがつまっているのです。
まず、神様が選んだ材料を見てみましょう。
●木が必要ですね。その木はゴフェルの木(いとすぎの木)です。
いとすぎの木とはとても頑丈な木です。腐りにくく、家具や船にも使われています。
また、いとすぎの木からは、油をとることもできます。つまり水に強いのです。でも加工がしやすいところもあります。ノアが造りやすい材料を神様は選ばれました。
●そして、木だけだと水がしみ込んできて沈んでしまいます。
だから、それだけではなく、アスファルト(木のやに)を内側と外側に塗りました。アスファルトは木を守り、水がしみ込んでくるのを防ぎます。
●そして構造、小さな部屋がたくさんつくられました。それは、長細い箱舟を強くする支えになったでしょう。造りやすいように、四角の箱舟を神様は選ばれました。
そして、次が問題です。なぜこの大きさでなくてはならないのでしょうか?
長さ・・・300キュビト=約150m
幅・・・・50キュビト=約25m
高さ・・・30キュビト=約15m
この船は大型の客船くらいの大きさがあります。その容量は、タイタニックに匹敵するらしいです。
船の設計はとても難しいそうです。短いと安定が悪くなります。あの漁船みたいな感じですね。
ちょっと風が吹いたら、ひっくり返るようにゆれてしまいます。
逆に長すぎれば、大波に乗ったとき真ん中から折れる危険があります。
高さが高すぎても安定が悪くなります。低すぎても具合が悪いですですね。
さあ、神様はどうされたのでしょうか?
NTTの元会長であった真藤さんは、NTTに入る前には造船会社の社長をしていました。
真藤さんは大型船の理想的な形を研究するように、研究チームに命じました。
その結果わかったことは、タンカーくらい大きさの大型船にとって最も高い安定性と強度を持つ形は、長さ・幅・高さの比率が30・5・3だ!ということでした。それ以来、造船の世界では、この比率は「真藤比」とか「黄金比」と呼ばれて、タンカー級の大型船の主流となっています。
この比率は、ノアの箱舟の比率と全く同じです。
ノアは、このようにして理想的な舟をつくることができました。
造船技術もない時代にです。今の時代最高の船をつくりあげてしまいました。
この船を設計したのが神様だからです。神様の計画されたものはいつも最高です。
それは今も同じです。
神様が私たちに与えられた計画はいつも理想的で最高のものであると信じます。
それを経験する方法は、ただ単純に神様が語られた言葉に従う、ということです。
ノアが船を作るとき、なぜこんなに長細いものを!といって自分の方法で船をつくったらならば、きっと嵐の中で、箱舟は沈没していたでしょう。
神様の方法がいつも最高なのです。
先週リンカーン大統領の話のなかで、大切なポイントがありました。
神の側に立つ、ということです。
自分の願っていることを守ってくださいと祈るのではなく、神の側に立てるように祈りたいものです。
なぜなら、神様の計画はいつも最高だからです。
2.救いは完全です。
:17 わたしは地の上に洪水を送って、命の息のある肉なるものを、みな天の下から滅ぼし去る。地にあるものは、みな死に絶えるであろう。:18 ただし、わたしはあなたと契約を結ぼう。あなたは子らと、妻と、子らの妻たちと共に箱舟にはいりなさい。
そして、箱舟はもう一つのことを教えています。それは、私たちの救いです。
私たちに与えられた救いの設計をされたのは誰でしょう?神様です。
救いの方法は誰が考えたものでもありません。神様です。
それは神様だけが救いを用意できるからです。そして救いは完全です。
ノアの命を救う箱舟には、外からの水や嵐からノアを守るために、木のやに・アスファルトが塗られました。
アスファルトとはレビ記17:11で使われている「あがない」と同じ意味の言葉がつかわれています。
レビ17:11 肉の命は血にあるからである。あなたがたの魂のために祭壇の上で、あがないをするため、わたしはこれをあなたがたに与えた。血は命であるゆえに、あがなうことができるからである。
もし、ノアが箱舟をつくって、アスファルトを塗らなければ、どうなるでしょう。
この船の構造が30:5:3の比率で作られた完全なものであっても、
きっと水がしみ込んできて死んでしまったでしょう。
でも、そこにはアスファルトがしっかりと塗られていました。
アスファルトは、私たちを守るために、救うためにイエス様が流された血潮です。
私たちの罪のためにイエス様が十字架で死んでくださった。
このあがないを通って箱舟に入るのです。そしてその箱舟の中はアスファルトで守られているのです。それは、ただ完全な計画で作られた建造物というだけではありません。
完全な救いがあるからです。
あなたに与えられた救いははじめから完全なのです。
初めて船を作るノアが、最高の船をつくりあげたように、今、私たちに与えられている救いは完全です。罪の許しも完全です。信じましょう!
時々、わるいことがあると、あの罪が原因かな?と思う事があるかもしれません。
でもそうではないのです。
みなさん、完全な計画を与える神様にできないことを知っていますか?
ヘブル8:12 わたしは、彼らの不義をあわれみ、もはや、彼らの罪を思い出すことはしない」。
許した罪を思い出すことです。
:18 ただし、わたしはあなたと契約を結ぼう。あなたは子らと、妻と、子らの妻たちと共に箱舟にはいりなさい。
この約束は、ノアの時代だけではありません。
いまもっと大きな箱舟が用意されています。定員はありません。すべて信じる人です。
そして、私たちはノアなのではないでしょうか。
ひとりでも多くの人達がこのイエス様の血潮で守られた、素晴らしい箱舟の中に入ることができるように、祈りましょう。
来週の結婚式も、少しでも伝道の機会になるようにとお二人は祈っておられます。私達も祈ります。
しかし、決して私達が救うのではありません。また、無理矢理船に押し込む事もできません。
救いの船に導くのが、案内するのが私たちの使命です。
入るかどうかは、その人とイエス様が決めることです。
そして、救われるのはイエス様です。
完全な計画をされているイエス様、完全な救いを用意してくださったイエス様。
このイエス様に期待して、祈りましょう。
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