09.6.28「箱舟からの出発」
創世記8:14-22
:14第二の月の二十七日、地はかわききった。
:15そこで、神はノアに告げて仰せられた。
:16「あなたは、あなたの妻と、あなたの息子たちと、息子たちの妻といっしょに箱舟から出なさい。
:17あなたといっしょにいるすべての肉なるものの生き物、すなわち鳥や家畜や地をはうすべてのものを、あなたといっしょに連れ出しなさい。それらが地に群がり、地の上で生み、そしてふえるようにしなさい。」
:18そこで、ノアは、息子たちや彼の妻や、息子たちの妻といっしょに外に出た。
:19すべての獣、すべてのはうもの、すべての鳥、すべて地の上を動くものは、おのおのその種類にしたがって、箱舟から出て来た。
:20ノアは、主のために祭壇を築き、すべてのきよい家畜と、すべてのきよい鳥のうちから幾つかを選び取って、祭壇の上で全焼のいけにえをささげた。
:21主は、そのなだめのかおりをかがれ、主は心の中でこう仰せられた。「わたしは、決して再び人のゆえに、この地をのろうことはすまい。人の心の思い計ることは、初めから悪であるからだ。わたしは、決して再び、わたしがしたように、すべての生き物を打ち滅ぼすことはすまい。
:22地の続くかぎり、種蒔きと刈り入れ、寒さと暑さ、夏と冬、昼と夜とは、やむことはない。」
序)新しい出発
復習しましょう。
大洪水が起こりました。すべてのものを流してしまう洪水からノアたちをまもったのは、箱舟でした。
この箱舟に塗られたアスファルトはあがないをあらわしていました。
そして、箱舟と一緒に水の中に入ることで、救われました。この水は、水のバプテスマです。
今日は箱舟からの出発というテーマでこの個所から教えられていきたいと思います。
さて、新しいスタートはいろいろあります。
入学、進学、就職、転職、結婚・・・新しいスタート、それは期待があります。
そして、夢があります。
また、新しいスタートは、不安の時でもあります。
何もかも新しいわけですから。
新しいスタートは、期待と希望と不安の時です。
ノアたちも新しいスタートの時です。
すべてのものが水に覆い尽くされてしまいました。ただノアの箱舟だけが、プカプカと浮かんでいます。その水は150日間世界を覆っていました。
でもその水もだんだんとひいていきます。そして乾いた土地が見えて来ました。
さあ!これからです。何もかもが新しいのです。すべてがここからはじまります。
新しいスタートです!
おそらく不安と期待が入り交じった感じだったでしょう。
でも知ってください。どんな時も主は共におられます!
たとえすべてのものが水で流され、すべてを失ってしまったとしても、イエス様はあなたと共におられます。
1.嵐の中での信頼
さて、そとの嵐もおさまり、日差しが差し込んできました。
「嵐がおさまったな!」そういって窓から外を見ると、目の前には海が広がっています。
陸は何も見えません。150日がたつと、水がひきはじめました。
しばらくして、船が大きくゆれました。地面に当たったのです。
しかし外を見てもやっぱり海です。実は箱舟はアララテ山の山頂にとどまりました。
ノアは考えました。水がひいたかどうか見る方法はないか?
ぞうやロバを放したらジャバン!と沈んでしまうし・・・・そうだ、鳥を放してみよう!
そこでまず、カラスを飛ばしてみました。
しかし、カラスは水がかわききるまで、出たり戻ったりしていました。
次に、鳩を放しました。
しかし、鳩は降りる場所が見つからなくて、箱舟に戻ってきました。
しばらくして、もう一度、鳩を放してみました。
夕方になって、鳩は戻ってきました。
すると今度は、オリーブの若葉をくちばしにくわえていたのです。
とうとう水がひいて、オリーブが育っている事を知りました。
それから7日後にもう一度鳩を放しましたが、戻ってきませんでした。
ノアたちは喜びました。さあ、外を見てみよう!と箱舟を覆っていたものを取り除けると、土地はかわいていました。
その時です。
この時、神はノアに言われた、「あなたは、あなたの妻と、あなたの息子たちと、息子たちの妻といっしょに箱舟から出なさい。
神様はノアに語られました。
みなさん、この洪水が起こってから神様が語られたのはいつですか?
実は、何も語られていないのです。
箱舟の中で、嵐の中で・・・・それも何ヶ月もの間です。主は何も語られませんでした。
想像して見てください。
暗い箱舟の中です。しかも嵐の中。
強い雨の音と船を叩く風の音が響いています。そんな中で不安や恐れがあったでしょう。
いつになったらこの嵐はおさまるのか?
40日です。40は試練をあらわす数字です。きっとノアたちにとっても試練だったのです。
「もう神様から見放されてしまったのでは?」
「このまま何日も何日も流されて、食料がなくなって・・飢え死にしてしまうのでは?」
「ああ!こんな苦しい思いをするんだったら、一思いに水に流されたほうがよかったかも」
なんてことも考えたかも知れません。
きっと祈ったでしょう!「神様!答えてください!何か一言でも!」
何か語られれば、きっと落ち着いたでしょう。でも何もなかったのです。
なぜでしょう?
それは、はじめてのスタートにかかせないことを教えるためだったんじゃないでしょうか。
「主に信頼する」ということです。
1ペテ2:6 聖書にこう書いてある、「見よ、わたしはシオンに、選ばれた尊い石、隅のかしら石を置く。それにより頼む者は、決して、失望に終ることがない」。
そうです。主に信頼する人は決して失望に終わることがありません。
何日も船で揺られて、自分ではどうすることもできない状態。でもそんな時も主は共におられる。私を愛されるお方だ・・・と。たとえ主の言葉がなかったとしても!です。
私たちは主の言葉を待ち望みます。でも、主はいつもすぐに答えられるとは限りません。
そんな時、イエス様は私たちを見放されたのでしょうか?
そうではありません。私たちは箱舟の中にいるのです。
どんな時もアスファルトで守られた主の恵みの中にいることをわすれてはなりません。
主が語られるまで何もしないのでしょうか?信頼しても何もしない、ということではありません。
ノアはどうしましたか?鳥を放しました。そうです。今できることをするのです。
神様はあなたにいろんなことをゆだねておられます。恐れないで、主に信頼して歩みましょう。
なぜ、イエス様を信頼できるのですか?
イエス様は私達のために十字架で命を捨てて、愛を示し、救いを与えて下さいました。この事実を知る時、信頼できると断言できるのではないでしょうか。
「今できることをする。」
人生の中で、なんで?と思うこともあるでしょう。
全てを今知る事はできないかも知れません。
でも、全てをイエス様に委ねて今できることをするのなら、可能でしょう。
全てのことはやがて明らかになるからです。
詩篇37:5-6 あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ、主はそれをなしとげ、あなたの義を光のように明らかにし、あなたの正しいことを真昼のように明らかにされる。
やがて、明かにされるでしょう!
大切なことは、私は主の道を歩いている!という自信を持って、あなたの足で歩くことです。
そんなあなたを、イエス様はいつも見守っていて下さるのです。アスファルトで覆われた箱舟で守られているように!
「不安の中でも、主に信頼し、主に全てを委ねて、今できることを行動しましょう。」
2.箱舟から出た時に
さあ、いよいよ箱舟から外へ出る時がきました。長い間船に揺られていましたから、きっと外に出るのが待ち遠しかったでしょう。
ノアは長い間、暗い船の中に閉じ込められていました。
自分から外に出ることはできないのです。主が扉を閉められましたから。
小さな窓からなんとなく外を見ることができるだけ。
でもとうとう扉が開かれました!
暗い船の中から外に出る時が来たのです。まぶしい光が射し込んできます。
見ると山の上のようです。もう草や木も育ち初めています。
きっと美しい風景だったと思います。
やっほ~!と外へでて飛び跳ねたのでしょうか?まず食べるものを探したでしょうか?
何かを調べ始めましたか?そうではないですね。
ノアは箱舟から出て、まず最初に何をしたでしょうか?
:20 ノアは、主のために祭壇を築き、すべてのきよい家畜と、すべてのきよい鳥のうちから幾つかを選び取って、祭壇の上で全焼のいけにえをささげた。
ノアはまず、祭壇を築いて主を礼拝したのです。まず最初に・・・・・
新しいスタートです。すべてのはじまりとなる大切な時です。その時、ノアは祭壇を築きました。
主に感謝し、ささげ、そして祈ったのです。
この後、聖書に出てくる人達はみな祭壇を築きました。
それは、主と出会った時、主の御声を聞いた時です。
ノアも主の御声を聞きました。そして、祭壇を築いたのです。
私たちは、どうでしょう。今、神様の言葉、聖書が与えられています。だから、いつでも主の言葉を聞くことができます。だから、祭壇を築きましょう。
今日も祭壇を築いてます。
すべてのスタートに祭壇を築きましょう!主に信頼するからです。
詩篇115:9 イスラエルよ、主に信頼せよ。主は彼らの助け、また彼らの盾である。
ノアは箱舟の中で、主に信頼することを学びました。そしていつでもどんな時でも共におられることを知っていました。だから、まず最初に祭壇を築いたのです。
イエス様に頼らなければ、私は何もできないのだ!ということを知っているからです。
だからスタートに「私は主に信頼します」と祭壇を築くのです。
私たちは、すべての中にイエス様が働いておられるのを知っています。
いつも、どんな時も共におられることを知っています。
だから、ごく当たり前の1日のために祭壇を築きましょう。
別に石をつんで祭壇を築く必要はありません。
主に心を向けて、「イエス様、感謝します!私にはイエス様が必要です!今日もあなたに信頼します!」と祈りましょう。
1分でも30秒でも、1日のまず最初に、祭壇を築きましょう!
布団の中でも良いでしょう!
歯を磨きながらでも良いでしょう。もしちゃんとおきて、聖書を開けばなお良いでしょう。
まず、できるところから、主に祭壇を築こうではないですか?
かたちではないのですから。いえ、むしろイエス様は形だけの祭壇を喜ばれないでしょう。
心のない、立派な大理石の神殿よりも、石ころで作られた、心からの祭壇を喜ばれるでしょう。
週の初めにこのように祭壇を築いていることは主に喜ばれることですね。
立派な集会ではないかも知れませんが、そこに主を愛し、イエス様を心から求める人が集うなら、主が喜ばれる祭壇だと思います。
1日のはじめに祭壇を・・・と言いましたが、毎日主に祭壇を築いたからある日突然、何かが劇的変わる、ということはないかもしれません。
でも、確かなことは、あなたが主に信頼して1日を歩むことができるということです。
私にはイエス様が必要だ!とイエス様を意識して歩むことができるということです。
そして、イエス様が私たちを助け、盾となられることを知るでしょう!
詩篇115:9 イスラエルよ、主に信頼せよ。主は彼らの助け、また彼らの盾である。
1日に、仕事に、人間関係に、家族に・・・・・すべてに主の祝福がありますように!
結)祭壇を築くことは、できること
私達が今できることは何でしょうか。できることから始めましょう。
祭壇を築く事も始められるでしょう。
主に信頼し、主の前に祭壇を築いて、新しいスタートを毎日始めることは本当に幸いです。
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