07.9.30「あなたを生かす個性」
マタイ 14:22-33
:22 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗り込ませて、自分より先に向こう岸へ行かせ、その間に群衆を帰してしまわれた。
:23 群衆を帰したあとで、祈るために、ひとりで山に登られた。夕方になったが、まだそこに、ひとりでおられた。
:24 しかし、舟は、陸からもう何キロメートルも離れていたが、風が向かい風なので、波に悩まされていた。
:25 すると、夜中の三時ごろ、イエスは湖の上を歩いて、彼らのところに行かれた。
:26 弟子たちは、イエスが湖の上を歩いておられるのを見て、「あれは幽霊だ。」と言って、おびえてしまい、恐ろしさのあまり、叫び声を上げた。
:27 しかし、イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。」と言われた。
:28 すると、ペテロが答えて言った。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」
:29 イエスは「来なさい。」と言われた。そこで、ペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスのほうに行った。
:30 ところが、風を見て、こわくなり、沈みかけたので叫び出し、「主よ。助けてください。」と言った。
:31 そこで、イエスはすぐに手を伸ばして、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」
:32 そして、ふたりが舟に乗り移ると、風がやんだ。
:33 そこで、舟の中にいた者たちは、イエスを拝んで、「確かにあなたは神の子です。」と言った。
序)個性は人それぞれ・・
人には、それぞれ個性があります。
それは、神様が与えられたその人のオリジナルなものです。
外見もそうですし、内面にも言えることです。
今日は内面についての話しですが、神様の前にいい面、用いられる面、喜ばれる面もありますが、
用い方によっては失敗したり、神様の前にふさわしくない時もあるでしょう。
でも、個性は個性ですから、それがいいとか悪いというものではないのです。
神様の前にどう生かすことができるか、ペテロの個性を通して、自分の個性についても神様の前に祈ることができれば幸いだと思います。
1.ペテロの個性・・・大胆さ
ペテロは、この状況で「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」 といいました。
大胆ですね。
いくらそんな状況でも、「自分も」って言ったのは、ペテロだけでした。
思ったことはすぐに口に出しちゃうんでしょうね。
よく言えば、大胆。
悪く言えば、無策、おっちょこちょい、・・・
他にもペテロが大胆であることがわかる箇所があります。
いくつか紹介しましょう。
マタイ 4:18
湖で網を打っている時にイエス様に召されて、すぐに網を捨ててしたがった。
マタイ 16:
イエス様に、「私をだれだと言うか」と聞かれ、「生ける神の子キリストです」と一番に言った。
イエス様が殺されて三日目によみがえるべきことを話された時には、「そんなことが起こるはずがありません」と言って、
「下がれ、サタン。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている」と言われた。
マタイ 17:4
イエス様が栄光の中で、モーセとエリヤと話合っている状況を見て、「ここにいることは素晴らしいこと、よければ、ここに三つの幕屋を造ります・・・」と言った。
マタイ 26:33
「たとい全部の者がつまずいても、私はつまずきません」と大胆告白。
マタイ 26:58
イエス様が捕らえられた時に、成り行きを見ようとついて入っていった。
ヨハネ福 20:4
イエス様の墓を見に行った時に、先についた人はかがんでのぞきこんだのに、ペテロは入っていった。
ホントに大胆ですね。
ペテロの個性のひとつだと思いますが、
この「大胆さ」が神様の前に用いられた時もあれば、失敗した時もありました。
水の上を歩いたのは、ペテロだけでした。
すごいことです。
個性が神様の前にいい方向で用いられる時、神様の御業を見たり、体験したりすることができるのだと思います。
ペテロの場合は「大胆」という個性が特によくわかります。
使徒の働きの中で、弟子たちが聖霊を受けた時に、立ち上がってメッセージしたのもペテロでした。
大胆が神の前に用いられた出来事のひとつです。
その時に、神様は多くの人を救われました。
あなたの個性はなんでしょうか?
それぞれ違うでしょう。でも、それでいいのです。
その個性がいいとか、悪いとかではなく、神様の前に生かされる為に何をすべきかを祈ってみる機会にしてみましょう。
個性があることはいいことです。
考え方が違うことも個性のひとつです。
それが神様の前にいかされているかどうかが大切なのです。
2.イエス様はいつもそばに
失敗することもあるかも知れません。
でも、それは構いません。すぐにその失敗を生かして次につなげればいいのです。
ペテロも「来なさい」とイエス様に言われて、水の上を歩きはじめました。
ところが、風を見て、こわくなり、沈みかけたので叫び出し、「主よ。助けてください。」と言ったのです。
この箇所からは、いろんなことが教えられます。
イエス様だけを見て、歩き始めたのに、それ以外の周りを見てしまったという失敗ともいえるでしょう。それは、私たちの周りに起こってくるいろいろな状況に目を留めてしまうと自分ではどうしようもないような状態になってしまうということを教えているのかもしれません。
しかし、今日はそのことよりも、そんなときでもイエス様がいつもそばにいてくださることに目を留めたいと思います。
ペテロは、大胆さゆえに、水の上を歩くという素晴らしい体験をしたのですが、
失敗してしまったのです。
でも、イエス様は、すぐに助けて下さり、
「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」と言われました。
ペテロの大胆という個性は完全ではなかったのですね。
でも、それを神の前に用いたペテロをイエス様は喜ばれたんではないかと思うのです。
主に助けを求めたペテロをイエス様はすぐに助けられました。
私たちの個性も個性としてあっても、完全なものはないと思います。
どこか足りない部分があるでしょう。
でも、それを神様の前に用いていく時に、イエス様はいつもそばにいて、いざと言う時は助けて下さるのです。
結)神様へささげる個性
私たちは、自分自身を神様へ捧げることはきいてきています。
それは、その賜物や個性を用いるということも含まれているのだと思います。
ペテロが自分の持っているものでイエス様に仕え、イエス様に捧げたように、
私たちも持っていないものを無理して捧げようとするのではなく、
自分の持っているもの、その一つが「個性」でしょう、
それを捧げ、それを用い、それによって、神様の御業を見て、体験するものになりたいですね。
これは、言い換えれば、ありのままのあなたでいいということです。
でも、そのままでは悪い面もあるかもしれませんから、神様によって聖別していただき、用いていただくのです。
あなたは、世界の中で、歴史上で、ただ一人の存在です。
その個性を神の前に生かしていただく為に何ができるのか、何をすべきなのか、
今日のメッセージを通して、祈る機会とできれば感謝です。
祈りましょう。
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