2009/09/27

09.9.27「悪魔に立ち向かうために」

マタイ4:1-11
:1 さて、イエスは、悪魔の試みを受けるため、御霊に導かれて荒野に上って行かれた。
:2 そして、四十日四十夜断食したあとで、空腹を覚えられた。
:3 すると、試みる者が近づいて来て言った。「あなたが神の子なら、この石がパンになるように、命じなさい。」
:4 イエスは答えて言われた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。』と書いてある。」
:5 すると、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の頂に立たせて、
:6 言った。「あなたが神の子なら、下に身を投げてみなさい。『神は御使いたちに命じて、その手にあなたをささえさせ、あなたの足が石に打ち当たることのないようにされる。』と書いてありますから。」
:7 イエスは言われた。「『あなたの神である主を試みてはならない。』とも書いてある。」
:8 今度は悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての国々とその栄華を見せて、
:9 言った。「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。」
:10 イエスは言われた。「引き下がれ、サタン。『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ。』と書いてある。」
:11 すると悪魔はイエスを離れて行き、見よ、御使いたちが近づいて来て仕えた。

ヤコブ 4:7
ですから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。


序)常にある誘惑
私たちの今生きている世の中には常に悪魔の誘惑があります。

振り込め詐欺なんかもそうでしょう。
投資話で、私に預ければ、毎月配当を確実に渡しますと言われ、出資して、結局持ち逃げされてしまうといような事件等うまい話に誘われて、だまされてしまうということはたくさんあります。

いろんな悪魔の誘惑があるのが、私たちの生きる現実社会です。
でも、その中でその悪魔に立ち向かって勝利していく人生を歩みたいですね。

マタイ4:1からの箇所はまさにイエス様が悪魔の誘惑に遭われたが、悪魔を退けられ勝利された箇所です。

ここから、私たちがこの時代において、いやいつの時代においても、悪魔に負けない人生を歩む秘訣を見ていきましょう。


1.悪魔に立ち向かう前に

イエス様は悪魔の誘惑に対して、いきなり立ち向かわれたのではありませんでした。
神の言葉を発せられました。

創世記では、神は言葉によってこの世界を創られたことがわかります。
神の言葉は力があり、その言葉によってあらゆるものが創造されていきます。

悪魔からの誘惑も言葉によってでした。
言葉は善にも悪にも力あるのです。
ですから、世の誘惑も言葉によるものが多いですね。

しかし、イエス様は、悪魔からの誘惑であっても、神の言葉によって立ち向かわれたのです。
つまり、神の言葉は悪魔の誘惑にも勝利する力あるものなのです。

そして、これは、神に従うことを意味します。

私たちは、悪魔に立ち向かう前に、神に従うことが先決です。
神に従った上で、悪魔に立ち向かわなければなりません。

それは、ヤコブ 4:7 にもあるとおりです。

悪魔に立ち向かっていく前に、神に従っていなければなりません。

使徒19では
:13 ところが、諸国を巡回しているユダヤ人の魔よけ祈祷師の中のある者たちも、ためしに、悪霊につかれている者に向かって主イエスの御名をとなえ、「パウロの宣べ伝えているイエスによって、おまえたちに命じる。」と言ってみた。
:14 そういうことをしたのは、ユダヤの祭司長スケワという人の七人の息子たちであった。
:15 すると悪霊が答えて、「自分はイエスを知っているし、パウロもよく知っている。けれどおまえたちは何者だ。」と言った。
:16 そして悪霊につかれている人は、彼らに飛びかかり、ふたりの者を押えつけて、みなを打ち負かしたので、彼らは裸にされ、傷を負ってその家を逃げ出した。

神に従っていないものが悪魔に立ち向かうと痛い目にあう事がわかります。
「お前たちは何者だ」と言っています。
「私たちは、神に従うものだ」と言えるとき、悪魔に立ち向かえるのではないでしょうか。

イエス様もまさに、そうでした。
神に従われました。そして、悪魔に立ち向かわれたのです。


悪魔に立ち向かう前に、まず神に従うものになりましょう。


2.神に従うとは

神の側に立つ、ということ。

いろんな表現もあるでしょうし、いろんな内容を含んでいると思いますが、あえて一言で言えば、
「神の側に立つ」ことだと思います。

イエス様が悪魔の誘惑に対しても、「聖書には、こう書いてある」と神様の側に立っているがゆえに言うことができる言葉を発せられました。

ここで、先ほどの箇所から、一箇所興味深い箇所を見てみましょう。
:8 今度は悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての国々とその栄華を見せて、
:9 言った。「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。」
:10 イエスは言われた。「引き下がれ、サタン。『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ。』と書いてある。」

サタンははっきりと、「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あげよう」と誘惑してきました。世の中での繁栄が全てサタンのものであるとはいいませんが、少なくともサタンが与える繁栄、栄華があることがわかります。
ですから、世界的に繁栄している人は、サタンを拝んでいる可能性は否定できません。
では、私たちは経済的な必要の為には、サタンを拝むのでしょうか。
違います。イエス様もまたはっきりと言われています。
「引き下がれ、サタン。『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ。』と書いてある。」
神様は私たちの必要を全てご存知です。そしてその必要を満たす事ができるお方です。

ピリピ 4:19 また、私の神は、キリスト・イエスにあるご自身の栄光の富をもって、あなたがたの必要をすべて満たしてくださいます。

ですから、不必要な繁栄を求め、サタンの側、罪の側に立つものとなってはならないのです。
サタンは繁栄を約束するかもしれません。実際に繁栄するかもしれません。
しかし、私たちを守ってくれるでしょうか。とんでもない。守どころが、永遠の地獄へと道連れにしようとしているのです。
私たちは、必要を満たしてくださる神様の側に立つのです。
その時に、神様が私たちを守ってくださいます。
永遠の救いに入れてくださるのです。


私たちが神の側に立ち、神の御言葉に生きるなら、神の御言葉によって守られるのです。

まず神に従うことがあって、そして、悪魔に立ち向かうものになりましょう。


結)その時、悪魔は逃げさる

私たちが神に従い、神の側に立って、神の御言葉に生きて、
悪魔に立ち向かうとき、悪魔は逃げ去ります。

イエス様を誘惑した時の悪魔も、イエス様を離れていきました。
また、ヤコブ 4:7にも
ですから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。
とあります。

悪魔に立ち向かうために、そして悪魔が逃げ去っていくためには、
神に従い、神の側に立って、神の御言葉に生きる人生を歩むことです。
そのための、礼拝や賛美、日々の祈り、聖書を読むことやディボーション、伝道、奉仕等々なのです。
その一歩を今日も踏み出せるなら幸いです。